いたばし生花店の嫁より

記憶の中で、我慢が始まったのはたぶん




年長さんの時。



発表会の劇で、おやゆび姫をして





私はおやゆび姫を悪い蛙から助けて

蓮の葉をひっぱるチョウチョがやりたかったのに








転園してきた子が最初で最後の発表会で





チョウチョをやりたがるから














私は悪い蛙のお母さんをやった。








それは先生が褒めてくれたり、お母さんにも伝えてくれて



お母さんも褒めてくれた。













それから２８歳になるまで


まだまだ青二才だけど



まぁ青二才なりに


いろいろ経験してきたわけで…



でももう誰も褒めてくれません。


剣道してたけど、おなかがくだるのひどくて


本当は辞めたかったのに我慢してたら


やせちゃったり



そろばん塾の帰り、通り道だから車に乗ってけば??って友達のお母さんに誘われても



なんか遠慮しちゃって





雪道歩いて帰ったり







大好きだった人と遠距離恋愛の末


遠くの土地で仕事がうまくいってたから



私では申し訳なくなって

さよならしたり














もしくは、早くさよならしたい人とずるずるしたり…














まぁ気が小さいんですわ。



これを機に我慢をやめようと思います。



っても常識の範疇ね。



だいたいこれを機にって


これってなに??って話ですが、






いよいよ病院で勧められてしましました〜














人工授精☆

泣いてしまいました〜。

考えるだけで泣けてきます…


それがうまくいけば万々歳ですが



なんかいよいよ本格的って感じで



苦しくなっちゃった。





そしたら仲良くしてくれる看護婦さんが




辛いなら我慢せずに(治療)お休みしてもいいんやよ〜

気持ちが乗らないのにやって、ダメやったらまたともちゃんかわいそうや



って。










でもとりあえず一回はやってみます…





ずっと旦那様のために、とか実家の両親に見せたくて、とか友達にならびたい


とか、なんかの為にやってたけど




お義母さんに人工授精の事を話したら






「自分の為にやった方がいいよ」














とさらりと言われた。



確かにそうやなと


さっくり納得した。





今までおやゆび姫も、雪道の事も、剣道も好きな人も



まわりが気になって遠慮したり我慢したりしてきたけど





自分のしたい事や自分の為って感覚はなかったのね。




だからこれを機に我慢やめて


お医者さんが協力してくれるから行く、

旦那様が励ましてくれるから行く


んじゃなくて、


私が行きたいから行くし
私がやめたいからやめるに


変えようと思いました。



お義母さんに感謝です。